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MINAMI-NET

minami_mのDTM・ガジェット…etc のブログ

バイオリンはロック・メタルで使えるか?

ざっくりとした結論

奏法を工夫して、技術があれば歪んだバイオリンをロックやメタルの中で生かすことができる。

 

 はじめに

いつもシンセサイザーのことばかりつぶやいたりブログに書いている私だが、私の音楽の原点で、人生でやってきた時間として一番長いのがバイオリン。

今日、TwitterでギタリストのJin tateishiさんと絡ませていただいた際、ロックやメタルにおけるバイオリン等のストリングスについての話に…。

 ロックバンド、メタルバンドでバイオリンが登場するバンドってかなり少ないとは思わないだろうか…?

もちろん、YellowCardや Sword of the Far East などちらほらある。

今回の記事はロック・メタル×バイオリンに関しての私の考察だ。打ち込みではなく、演奏メインの話となる。

まず…

根本的にバイオリンはこれらのジャンルにマッチしないのか?

いや、そんなことはないと思う。

以上で挙げたYellowCardやSword of the Far Eastのオフィシャルの動画を見てもきれいに調和しているという印象を受けるはずた…。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

バイオリンは、レガートで弾けば厳かな響きになるが、エネルギッシュに弾けば違う表情を見せる楽器なのだ。

調和しているけど数が少ないのはなぜか?それに関しては

オーソドックスなバンド構成としてボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムがあまりに定着しているからといえるだろう。この構成にも理由があると考えたのだが、歴史を詳しく紐解くのは先延ばしにさせていただきたいと思う(笑)

ここで私はあることに気づいた。

バイオリンをロック・メタルの中で生かすどのバンドも、歪ませていない。

どのバンドもアコースティックな音色でバイオリンを生かしている。

しかし、ロック・メタルといえば歪み、歪みといえばロック・メタル(偏見)

似た帯域のギターは歪ませるのに、なぜバイオリンは歪ませないのか?

バイオリンは歪ませるものじゃない」?

でも、バイオリンヤマハサイレントバイオリンの中位機種のコントロールボックスにはオーバードライブ、Fuzz、Wahなどギターではおなじみのエフェクターが初めから搭載されている。上位機種でもラインアウトからエフェクターやアンプを接続することが想定されて設計されている。ヤマハとしても、こんな音出せるようにしたけど、誰か活用しないか?ということだと思われる。

 

なぜ、バイオリンを歪ませて弾くバンドはこうもめったにないのだろうか?

ヤマハサイレントバイオリンにBOSSのマルチエフェクターME70をかませ歪ませてロック・メタルテイストの曲を弾きながらずっと考えていた。

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(後から見たらこの写真、アンプに繋ぐ前…

結線については突っ込まないでくださいぃ)

 

自分なりに得た結論を書き記していこうと思う。

 

バイオリンをロック・メタルの中で歪ませた状態で生かすには

キーワードは、残響(余韻)である。

 

初めにこちらの動画。バイオリンの歪み具合は小さいがこのおねいさん、涼しい顔して必要な技術をサラッと実践している。

どんな技術を用いればよいか、細かく見ていくことにしよう。

www.youtube.com

リードを弾く

リードを弾いてみると、ギターでいうチョーキングなどが再現可能で、案外バイオリンでも代役となりうる気もする。この点は普通にバイオリンが弾ければ問題ない。

ただ、バイオリンて弾いた場合に、ギターで言うならピッキングした瞬間の音がずっと続いているような感じがあり、若干の息苦しさを覚える。ここはバイオリンらしさと割り切れる部分ではあるが、 早めにボウイングを切り上げて歪ませた余韻を生かすと良い。

 

速弾き

少し難あり。バイオリンで速弾きをしてみて気づいたのだが、速弾きをそれらしく聞かせるためには音の余韻(残響)を限りなく削り、連続した音で拘束にフレーズを演奏する。ギターは主にハンマリング&プリングで演奏するので気に留めないが、バイオリンでこれを1音1音をボウイングで弾いてしまうと音が細切れになる上、速度も出ない。

そうなると全弓使って(1回のボウイングで)ある程度の速弾きをするか、バイオリンでハンマリング&プリングを再現するかである。なお、動画のおねいさんは一音一音ボウイングでやっているが、それよりもこのように弾いたほうが速弾きならよりそれらしく聞こえる。(一音一音のボウイングバイオリンらしさを残したい時に用いるとよい)

前者の難点は、移弦(弓の傾斜を変えて弾く弦を変えること)しなければならない場合にうまくやらないと不自然になってしまう。同フレーズを高速で繰り返す速弾きにおいてはそのたびにスムーズに移弦できる必要がある。なお、おねいさんは非常にスムーズである。

後者の難点は、よほど強くタッピングしないと、バイオリンのピックアップが拾わないということである。

リズム感のあるバッキング

重音(ギターでいうパワーコード)を弾くことでバッキングパートもバイオリンで演奏可能だ。今度は音の余韻(残響)を限りなく引き出すのだ。

弓を弦に接触させたまま弾くと、残響がない、のっぺりした、押さえつけられたようなバッキングになってしまう。ギターで聞き慣れたバッキングを弾くには、ボウイングのたびに弦から弓を離すように弾くと良い。このとき、力加減を知らないと弓が暴れてしまう(バタバタしてしまう)可能性がある。一度弦から離したのち、適切な力で着地しなければ弦と弓の弾力にはじき返されてしまったり「ギー」というかすれた音になってしまうのである。これをギターのピッキングと同じスピードで行うのはやや難しい。が、それらしく聞かせることは可能だ。

 

さいごに

バイオリンとこれらのジャンルは密接な関係のある楽器ではない上、上記のようなことをわざわざやらずともギターで済む話だからか、歪ませて使うバンドはそういない。

書き忘れたが、バイオリンはギターのような幅広い音域はない。これもネックになっていることは間違いないだろう。

しかし、今回不可能ではないと思った。そんな曲作りもしていきたい。